あらすじ
「人として、武士として、公として、それぞれの貫く正義が激動する!」
享保の大飢饉より三年が過ぎた、享保二十年の山陰の因幡藩。剣術師範の原田大八郎(平岳大)がいた。幼き時に父を亡くした藩士の香川(脇崎智史)と姉の由紀(さとう珠緒)は、原田に全幅の信頼を寄せていた。原田は師弟関係にある香川の剣術修行の願いを叶える為に奔走する。
そんな折、城代家老の荒木(若林豪)のもとに用人の舟瀬(中原丈雄)より、幕府より遣わされた剣術指南役の松宮(目黒祐樹)の密書を手に入れたとの報せがもたらされる。そこには、藩の存亡にかかわる重大なことが記されていた。さらに幕府よりの使者の西崎(栗塚旭)も来訪する。松宮と西崎を対面させれば、因幡藩は改易、取り潰しになる。荒木は大きな決断に迫られる。ついに、荒木は因幡藩の剣術師範の原田に密命を下す。
原田、荒木、松宮、舟瀬、西崎、そして、香川と由紀。それぞれの正義を貫こうとし、ついには、雪中での走る、斬るの大殺陣へとなだれこむ。
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